アルパインクライミングの難易度を上げていくとフリークライミングの領域になる。アルパインを軽視するような間違った意識がいつの間にか育っていた。ところが今冬槍の穂先を登る際ザイルを出す想定をして思案していたが、支点をどこでとるかに大いに苦戦することになった(イメトレの中でですが)。リングボルトもない、ピナクルも欲しい場所であるわけでもない、ハーケンも打ちたいところで適度な割れ目があるわけでもないだろうし。
そしてこれがアルパインの醍醐味だと気がついた。未踏ルートや支点があらかじめ設置されていない場所を登る際、何処からどう登るかを考える。それは登りやすいというだけではなく、何処で支点をとっていくかも含めてである。よくクラックは岩の弱点と言われる。クラックであればカムやハーケンが使える。この支点を構築しながら登る思考力や技術がアルパインたるものでこの能力を身につけることで、未踏の壁や未踏峰を開拓することが出来る、これぞアルパインクライマーにしか出来ない技だと思う。
フリーは難易度の高いフェイス等(アルパインでは支点を構築出来なかった壁等)をボルトをあらかじめ打っておいて支点構築能力を除いた純粋な登攀だけを追及する、こんな感じで近年発展したのだろう。
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フリーにも新規ルート開拓はあるし、ナチュプロだけの使用で登る場合はどっちなんとか細かい分類は別としてですが)
クライマーの皆さまはこんなことお気づきかと思いますが、僕は今更ながらに気がつきました。

どちらもおもしろい、優劣のつけようがない。
ヒマラヤから戻ったらどちらにもやりたい目標が有ります!