2月から必要物資の購入、パッキングに追われていましたがここにきてやっと目処が立ってきました。何しろ旅慣れない為に、全てが0からのスタートで毎日が精一杯の状態でした。

今後、遠征へ向かう方への情報として記録を残して置きたいと思い色々と書いておきます。パッキングの総重量は預け荷物30kg、機内持込7kgとタイ航空の制限一杯までとなりました。海外用登山保険は、保険会社に直接申し込むと5~6万円程掛かりますが日山協会員であれば協会を通じ6800円で救助に関する保険に加入出来ます。

今回無線機は持ち込みませんがJARLに問い合わせた所8400ルピーを支払い現地役所で申請を行えば運用が可能な用です。

以前のブログでネパールには天気予報が無いと記載してしまいましたが、現在は10日先までの予報があるのを発見しました。

薬はダイアモックスとアスピリン(バファリン等)使用。ダイアモックスは高所で朝夕服用。利尿作用がある為テント内での用足し用ボトルも準備。アスピリンは血液をサラサラにし体内に酸素を巡らせる為に使用。痛み止めの量の1/25の量で7~10日程度効果がある様です。痛み自体を麻痺させてしまうと高山病の悪化に気が付かなくなってしまう為、少量の使用とします。

行動食として日持ちのするドライソーセージ、チーズ、ゼリー状飲料、パンの替わりとしてサーターアンダギーを使用。トレッキング中の疲労回復にアミノプロテイン、下痢防止の為にビフィーナSを使用。水の消毒にはピューラックスSを使用。ディート成分入りの虫除け、ヒル・マダニの処置用にエタノールその他ポイズンリムーバー等も準備しました。

先日、再度ミウラドルフィンズで低酸素トレーニング5000、5500、6000m三本を実施してきました。呼吸法を実践したりやめたりのインターバルを実施しましたが、やめた際のリバウンドで血中酸素濃度が50%を切った時にはさすがに身体が石のように固まってしまいました。呼吸法を実践していれば6000mでも問題なく運動出来ました。低酸素ルームを御一緒頂いた女性は今週末にはエベレストへ向かわれるとの事で色々なお話しを聞く事が出来ました。前回のエベレストは8500mで撤退(酸素ボンベ足らず)、アマダブラムは難所を全てクリアしラスト1日歩きで登頂という所で暴風に見舞われ撤退(天気情報読めず)。とにかく登頂にはストロングでインテリジェントなシェルパが必要であるという事をおっしゃっていました。そんな話しを聞く中でシェルパは登頂を約束するようなガイドではないという事を再認識しました。

今回シェルパに登頂させてもらおうとは思っておりません。自分で登攀という気持ちでおりますのでスノーバー、アイススクリュー、懸垂用の土嚢袋、シェルパ用のビーコン、ヒマラヤ地域対応のGPS等もこちらで準備しております。

おんぶに抱っこではなくパートナーとしてシェルパと信頼関係を築き今後もお付き合いをしていく中になれればと思っております。

以外にメンタルの部分でも調整が必要でマリッジブルーという表現が分かりやすいかと思いますが、

やりたい事に向かっている訳ですが不安に押しつぶされそうになる期間が結構長く続きました。しかしこれもメンタルのコントロールについて考え、また調べての繰り返しで最近は随分落ち着き現地で楽しめそうな気分へと変化してきました。

本日T木師匠より連絡を頂きました。出発できれば80%は成功だと。まさに怒涛の準備期間でした。